安倍晋三元首相と「死に際の挨拶」
自由民主党の青山繁晴議員が7月8日(金)、亡くなられた安倍晋三元首相が「挨拶」に来られた出来事をブログで書いていらっしゃいます。
安倍氏が銃撃を受けた時、青山議員も大阪の宝塚駅前で街頭演説を行なっておられました。事件を知った時のことについて、議員は次のように書かれています。
すると、午前11時50分頃に、出口秘書がわたしにスマートフォンの画面を見せて、惨事を知らせました。わたしは短く考えてから、聴衆である主権者・国民のみなさんに第一報を知らせたうえで、「安倍さんはきっと戻ってくると信じます」、そう話ししているとき、あの背格好の気配がまずわたしのすぐ背後に現れました。
わたしは聴衆のみなさんへ発している言葉とは裏腹に、胸の裡(うち)では『あっ、これは、もう駄目じゃないか。別れを告げに来られた』と無言の大声で叫びました。悲痛苦の思いが噴き出ました。
すると次の瞬間、気配はわたしの右横に回り、その朝に機内で見た笑顔そのままに微笑んで、凄まじい速さで斜め上に飛び去って行かれました。
批判の声が上げることを予想して、このエピソードを紹介するにあたって青山議員は「科学で説明できないことを、みんなに信じてもらいたい気持ちは皆無」であること、自分の「感覚を絶対視しない、ただの思い違いかも知れないと客観視することを常に、心がけて」いることを付記しています。
実際、議員のもとには誹謗中傷とも言える声が寄せられたようですが、青山議員が体験されたような事例は既に100年以上も前に科学的な調査研究の対象とされており、膨大な量の信頼できる事例の存在が明らかになっています。
それが、イギリスの心霊科学協会(Society for Psychical Research)の研究者であるエドマンド・ガーニーらが記した金字塔的な大著『生者の幻影』(Phantasms of the Living)で、そこには綿密な調査の結果「真正性」が確認された800を超える事例が紹介・分析されています。
その後も同様の事例の研究は継続されており、最近ではアイスランドのハラルドセン氏が337の事例の報告があります。(Haraldsson, E. (2009) "Alleged Encounters with the Dead: The Importance of Violent Death in 337 New Cases." Journal of Parapsychology, 73, 91-118.)
青山議員のご体験は、古今東西広く見られる人間の(大切な)体験の一つであり、批判されるいわれなど全くありません。そのような事実が広く認知されることを願ってやみません。