社会

ハラリ氏の洞察

ハラリ氏の『ホモ・デウス』は人間に関する鋭い洞察に満ちた名著ですが、最近の感染症に対する社会の動向を見る度にその鋭い指摘に身を切られるように感じることが少なくありません。

話の筋が嘘と脱落だらけであろうと、何度となく書き直されて、今日の物語がさ昨日の物語と完全に矛盾していようと、構わない。私たちが、そんな首尾一貫した自己が存在するという虚構に生きている存在である。第一次世界対戦の「我が国の若者たちは犬死にはしなかった」症候群や、当初の予算の10倍を費やすことになったスコットランド政府の新議事堂建設を例に挙げて、論証していますが、現在の感染症対策もその例に当てはまるように思います。

2021年6月24日、高橋徳先生(米ウィスコンシン医科大学名誉教授・クリニック徳医院長)を発起人とする国内の医師390人、地方議員60人が新型コロナウイルスワクチン接種中止を求める嘆願書を厚生労働省に提出しました。同じ日、河野太郎ワクチン担当大臣が「コロナワクチンデマ」に反論するというブログを更新しました。内容についての個別の判断は会見の中で既に識者の先生方がしてくださっていますのでそちらにお任せいたしますが、大臣に限らず、今回の感染症に対する対応はハラリさんの鳴らす警鐘にピタリと合う、歴史的な事例のように思えてなりません。

サンケイスポーツ、虎ノ門ニュースなどごく一部のメディアでしか報道されませんでしたが、一人でも多くの方がご自身で判断していただきたく思います。

「新型コロナワクチン接種中止」の嘆願書記者会見(フリーマン服部氏撮影)
上記記者会見の内容抜粋

6月25日からの、一般の方からの署名募集のフォーム

河野大臣のブログ
桂秀光先生による考察

 

 

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