検索エンジンの罠

バランスの取れた情報を収集するには

「Google八分」なる言葉があります。検索エンジンの最大手であるGoogleが、特定のサイトを検索結果に表示されないように操作する行為のことで、これにより、特定の情報は実質的に存在しないかのような状態となり、検閲であるとの批判が高まっています。

これまで個人的にはその影響を感じませんでしたが、ワクチンに関する情報を検索するようになって、その違いに驚きました。ユーザーの個人情報を収集・保存しないことを謳っている検索エンジン、たとえば DuckDuckGoと比較するとその差は歴然でした。

たとえば、最近、Jodi O’Malleyさんという看護師が自分が勤務する病院での実態を告発するというProject Veritasの動画が話題になりました。

日本語版(vimeo):https://vimeo.com/615043550

日本語版(ニコニコ動画):https://www.nicovideo.jp/watch/sm39390145

“Jodi O’Malley” “Project Veritas” をキーワードにGoogleを検索してみると、最初に表示されたのは

・Project Veritas amplifies false vaccine information in latest video(Project Veritasは、最新のビデオでワクチンに関する偽情報を増幅させている)

というページ、一方、DuckDuckGoでは、Christian Research Networkの

・Federal Whistleblower Alleges Coverup of Reporting Adverse Reactions to COVID-19 Vaccines(連邦政府の内部告発者が副作用報告の隠蔽を主張)

という記事が掲載されているページでした。動画の中でJodi O’Malleyさんは自身の職場のIDまで見せているので、信憑性はとても高いように見えますが、Googleにとっては「偽情報」なのでしょう。

Googleで検索のトップに上がったページを見てみると、冒頭から、Project Veritasは虚偽情報を流す極右組織で、「選挙不正」や「メディアの偏向報道」といったデマを広めるためにコンテンツを政策している、という批判が書かれています。その後の記述は熟読していませんが、この部分だけで「でも、『選挙不正』も『メディアの偏向報道』も信憑性が高いと思いますが・・・」という気になりました。

いずれにしても、一つの検索エンジンに頼って情報を収集するのは危険だと実感した次第です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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