看取り士 柴田久美子先生の臨死体験・再会体験に関する論考
看取り士、柴田久美子先生の臨死体験と他界されたお父様との再会体験に関する論考が出版されました。要旨は以下の通り(PDF版をご覧いただくことが可能です)。
臨死体験がきっかけとなって、あるいは淵源となって、稀有な道を歩んでいる人物は少なくない。そのような例として、アメリカで自然療法医として活躍している小林健氏、不食の弁護士として著名な秋山佳胤氏、前世療法をはじめ様々な代替的療法を実践している精神科医の越智啓子氏、理論物理学者で「愛」をベースとした冠光寺流柔術の創始者である保江邦夫氏、多くの難病患者をホリスティックなアプローチで治癒してきた西本真司氏らを挙げることができる。
本稿では、臨死体験をきっかけに新たな道を切り開いてきた一人として、柴田久美子氏を取り上げる。柴田氏がユニークなのは、体験者の多くが臨死体験を通して垣間見た「あの世」に関する知見に基づいて「この世」に焦点を当てた実践を行っているのに対し、旅立つ人をサポートするという「あの世」に焦点を当てた実践を行っている点である。「人生のたとえ99%が不幸であっても、最後の1%が幸せならば、その人の人生が幸せなものに変わる」というマザーテレサの言葉を座右の銘とし、余命告知を受けてから納骨までの幸せなエンディングをプロデュースする看取り士という新たな職業を創り出した柴田氏の事例は、臨死体験が持つ大きな力を示す好例であると同時に、その影響という観点からは大変特異で重要な事例だと言えるであろう。また、柴田氏は後に「再会体験」もしており、その点についても報告する。