第4波どころか、第3波も第2波も第1波も来ていないのでは・・・?
昨年夏に厚生労働省の新型コロナウイルスに関するオープンデータを分析して、「感染者数(正確には陽性者数)」の増加って、単純に検査数が増えたからではないか、ということを示しました。今年(2021年)になって、相変わらず同じような報道がなされているので、改めて3月末までのデータを分析してみました。(検査した日に結果が出るわけではないので、若干のズレはありますが、大まかな傾向としては信頼できるデータだと思います。)
ソース:厚生労働省新型コロナウイルスに関するオープンデータhttps://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.html
相関係数は0.69(ほぼ0.7)で、検査数に比例して陽性者数も増えているのは明らかでした。
結論:第4波、どころか、第1〜3波も来てなかった・・・のでは?(検査数が少ない時の極端に高い陽性率は除く)
陰謀論に与する気持ちは毛頭ありませんが、やはり新型コロナウイルスの拡散はプランデミックでは、という思いを強くしております。数ある関連書籍の中で、ドイツ発の以下の書を是非お読みいただければ、と思い、私の琴線に触れた部分を抜粋しました。
バクディ、スチャリット;ライス、カリーナ/鄭基成訳 (2020)『コロナパンデミックは、本当か?〜コロナ騒動の真相を探る』東京:日曜社.
バクディ、スチャリット
微生物および感染症・疫病学博士、22年間にわたり、ヨハネス・グーテンベルグ大学、マインツの病理微生物及び衛生学研究所主任教授として、医療、教鞭、研究に従事。疫病学、細菌学、ウイルス学及び心臓-循環器疾患の分野で、300以上の論文を執筆。数々の章のほかにライラント・ファイルツ州から、長年の功績に対して功労賞が授与された。
ライス、カリーナ
細胞微生物学博士、キール大学皮膚科学クリニック教授。15年来、生化学、感染症、細胞生物学、医学に従事。60以上の国際的専門誌への投稿があり、そのうちのいくつかで国際的賞を受賞している。バクディ氏は夫。
※各項目の見出しは要約者が付与したものです。また、カッコ内の数字は原著に記載されている注番号です。是非、原著を手に取って注にも目を通してみてください。
■二つの根本的な誤り
このウイルスが引き起こした脅威が本当はどれほどのものか、それを測定することは、当初は不可能だった。メディアや政治家は最初から、データ取得の根本的な欠陥、特に世界保健機関(WHO)によって定められた医学的に間違った定義に基づいて、歪んだ、誤解を招く画像や映像を拡散している。ウイルスに対するPCR検査が陽性であれば、臨床診断がどうであれ、COVID-19の症例として報告しなければならなかった。この定義は、感染症における基本的ルールの許し難い違反である。すわなち、「感染」(病原体の宿主への侵入と増殖)と「感染症」(感染による病気)を区別する必要性があるというルールだ。COVID-19は、感染者の約10%にしか発生しない重篤な病気の名称であるのに、不適切な定義ゆえに、「症例」の数が急増し、このウイルスが世界中の人々の生存に関わる脅威のリストのトップに躍り出たのだ。(pp. 15-16)
もう一つの重大な間違いは、ウイルスに陽性反応を示したすべての死亡者が、コロナウイルスの犠牲者として公式記録されたことである。この報告のやり方は、すべての国際的医療ガイドラインに違反している。癌で死亡した患者の死因をCOVID-19だとすることが、どれほど馬鹿げたことであるかは、言うまでもない。(p. 16)
■COVID-19の実態
暗がりに最初の光をもたらしたのは、3月19日に発表されたフランスにおける臨床研究だ(6)[URLは以下。COVID-19が従来のコロナウイルスと比較して特段危険ではないことを論証]。(p. 18)
ドイツでは、COVID-19が原因で亡くなった人の数について信頼に足るデータが存在しない(例外はピュッシェル教授のみ)。残念ながら、他のほとんどの国々でも事情は同じだ。イタリア保健省の参与であるワルデル・リッチアルディ(Walter Ricciardi)教授は、『ザ・テレグラフ』によるインタビューで、イタリアでの『コロナ死亡者』の88%がコロナウイルスが原因で死亡したのではない、と語っている。(p. 35)
■無症状感染について
ドロスデン氏は早い時期から、無症状の感染者による感染力は非常に強い、という見解を広く語っていた。氏が引き合いに出した(氏も共著者として参加している)中心的な研究調査(79)の中に、バイエルン訪問中に自動車販売店の社員を感染させた中国のビジネスウーマンは、無症状者であったと書かれている。この論文は発表と同時に世界中でセンセーションを呼び、人々に大きな恐怖心を引き起こした。無症状の人が他の人に感染を広めるウイルスをコントロールするのは非常に難しい。この恐怖心が引き金となって、直後に様々な極端な措置--入院感謝の訪問の禁止からマスク着用義務に至るまで--が取られることになった。
しかし、鍵を握るこの論文で発表された知見が、実際は極めて杜撰なものであったことが判明したという事実は、世間には知らされないままであった。後になって、この中国人女性がドイツ滞在中に、実は非常な体調不良に苦しんでいたにもかかわらず、痛み止めとと解熱剤を服用していたためにそれが表に出なかったという事実(80)が調査の結果判明したのだが、氏の論文ではこのことには触れられていない。(pp. 51-52)
■イタリアの「惨状」
ドイツ全国埋葬業組合副理事のラルフ・ミヒャエル氏は、あるインタビュー(103)で次のようにコメントしている。イタリアでは火葬は稀だ。だから「コロナ・パンデミックで国が火葬を指導した時には、埋葬業者はもう手が足りなかった」とミヒャエル氏は分析している。埋葬業者の準備が遅れたこともある。火葬場、そしてインフラ全体が不足していた。「だから軍隊が出動しなければならなかった。ベルガモからの搬出にはそういう事情があった」。(p. 62)
■アメリカ、ニューヨーク、ブロンクスの「惨状」
ある救急医がインタビュー(104)で、次のように答えている。「色々な理由で、病院に来るのが遅かった人が多くいる。見つかるのが怖いからだ。大部分が滞在許可のない不法移民で、仕事もなく健康保険にも入っていない。この人たちが最も死亡率が高かった」。
ここで、彼らがどのような診療を受けたのかについて知っておこう。仮に、WHOが推奨するように、大量のクロロキンが処方されていたとすれば、死亡率はかなり高くなっていたかもしれない。というのも、ヒスパニック系の住民の3分の1が、クロロキンに不適合な遺伝子の欠陥(中略)を有しているからである(105、106)。副作用が重症化した場合には死亡に至ることがある。ブロンクスは十人の50%以上がヒスパニック系である。(pp. 63-64)
■ドイツのウイルス専門家、イオアニディス教授の論文「大失敗が進行中?」の中の言葉
現在のコロナウイルス疾患COVID-19は百年に一度のパンデミックと言われた。しかし、それは百年に一度のエビデンス(客観的証拠)無しの大失敗と言えるかもしれない。(中略)どの国も、社会全体のサンプル調査によるこのウイルスの感染率に関する信頼できるデータを持っていない。WHOが発表した死亡率3.4%という公式の数字が人々の不安と恐怖心の原因となっているが、この数字はナンセンスである。SARS-CoV-2の検査を受けた人々のうちのほとんどは、重い症状があり病気と診断されていた人たちである。ある限られた空間で全員が検査を受けたという唯一の事例は、豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号で隔離された乗客たちである。そこでおの感染者死亡率は1%であったが、平均年齢が70歳以上であり、代表的なグループとは言えない--彼らはリスクグループであり、そこではCOVID-19による死亡率が高いのは当然である。(中略)風邪のような症状を引き起こし、数十年前から知られているいわゆる緩いコロナウイルスの感染者死亡率は、介護施設の高齢者の場合は8%にまで達した。実際、この緩いコロナウイルスには毎年数百万人が感染しており、全米での感染率は3〜11%にのぼり、呼吸器官の下部感染した患者たちは毎年病院で手当を受けなければならない。(pp. 75-76)
■ドイツのロックダウンに効果なし(4月15日発表の疫学会報のデータより)
①疫病感染が3月の初旬・中旬にピークを迎え、ロックダウンが行われた3月23日には、ピークはすでに終わっていた。R[実効再生産曲線]値はすでに3月21日には1以下になっていた。
②ロックダウンは意味がなかったことが見て取れる。なぜなら、3月23日には値は底を打ち、その後の期間では目立って下がっていないから。
③それ以前の措置(3月9日以降の大規模なイベントの中止、3月16日の連邦政府と各州との間の取り決め事項)も無駄だったことがわかる。(後略)(p. 85)
■マスクの「効果」
連邦政府によるマスク着用の推奨のおかげで、多くの高齢者は、マスクがウイルスを防いでくれて役立つものだと信じている。しかし事実は全く逆で、特に肺疾患患者、心臓の弱い人、さらに不安症やパニック障害に陥っている患者たちにとって、マスク着用は深刻な健康上のリスクを伴う。WHOでさえ、公共空間でのマスクの常用は意味がない、と説明している(125)。
■公開されたドイツ内務省の機密文書より。
3月中旬に作成された記録文書には、コロナウイルス対策会議の一部が記されていた。驚くべきことに、恐怖で国民をコントロールすることが、流行を管理するための公式のアジェンダとされているのだ。(中略)一般大衆に命に関わる根源的な恐怖を抱かせるための、3つの項目が挙げられている。
- 新型コロナで死ぬということを、「ゆっくりと溺れ死ぬ」イメージで、詳細に記述することで、人々を恐れさせる。死を、緩慢な窒息死によってイメージすることは、極端な恐怖心を喚起する。
- 子供たちが、死のウイルスを気づかずにまき散らし、親を殺す危険な感染源であると人々に告げる。
- 新型コロナ感染の後遺症に関する注意喚起を拡散する。それが正式に証明されてなくても、人々を怖がらせることになる。(pp. 110-111)
■適切な措置とは?
適切な措置とは、本来どのようなものであるべきか?
答えは単純だ。リスクグループ、特に老人ホームと介護施設における徹底した保護措置。以上。(p. 169)
■パンデミックの定義の緩和
今回ほど強烈ではなかったが、パンデミックによるワクチン騒ぎを、我々はすでに経験している。
2009年にちょうど同じことが豚インフルでおこったではないか。このような致死性の高いパンデミックを止めるには、ワクチンがどうしても必要であるとされた、そしてワクチンは脅威的な速さで生産され、世界中に大量に販売された。
2009年以前は、パンデミックには3つの基準を満たす必要があった(218)。
・病原体は、我々の体がそれに対してまだ防御体制ができていないような、新規に出現したものであること。
・病原体は、国から国へ、大陸から大陸へと非常に速く広がり、世界中が危険に晒されるものであること。
・病原体は、重篤で高い死亡率を示す病気を引き起こすものであること。
豚インフルの結果は、この基準の最初の2つには適合したが、3つ目には適合しなかった。パンデミック宣言については、WHOの資金提供者である製薬産業界からの強い圧力があった(219)。WHOは天才的な一打で、ゴルディアスの結び目を切った(「難題を一刀両断に解くが如く」の意)。パンデミックは、病気が深刻であろうがなかろうが宣言できるように基準を変えたのだ。
さらに、2010年にパンデミックの定義は、「新しい病気の世界的蔓延」とまで単純化されたのだ。インフルやコロナウイルスは、変異をし続けており、変異株は時として、非典型的な病気を引き起こし、「新型」と呼ばれることになる。豚インフルは、パンデミックを操作することでパニックを作り出す道筋を作り出す最初の練習の舞台になったというわけだ。(p. 196)
■英国のウイルス学者ジョン・オックスフォード教授の言葉(234)
私の個人的な意見としては、こういう危機の時にはテレビのニュースを見ないことが一番だ。「センセーショナル」だが、感心できない。私は個人的には、このCovid の発生は、冬季の強いインフルエンザの一種と見ている。我々はメディア・パンデミックに苦しめられているのだ!(pp. 213-214)
■学問への疑問
科学者たちから政府に対する批判がこれだけ少ないのは、そもそもなぜなのか?
幼稚な幻想は捨てるべきだ。学問も政治に負けず劣らず腐敗しているのだから。EUは新型コロナウイルスの研究のために1千万ユーロを用意した。このウイルスについて研究したいものは誰でも、研究費の申請が許される。その結果、我々はSARS-CoV-2について、役にも立たない情報を山のように見せられることになるのだ。
このような状況下で、このウイルスは比較的害のないものだ、などと指摘することは、研究者自身にとって、あまり特なことではない。(p. 223)
■過去の教訓を学んでいるのか?
かつて、批判的で自由なジャーナリズムが破壊され、メディアが国家の手先にされたことがあった。あれから、かれこれ90年ほどが過ぎ去った。
かつて言論の自由が破壊され、国論が一つにされたことがあった。あれから、かれこれ90年ほどが過ぎ去った。
我々が、あの暗い時代から学んだことが一つあるとすれば、それは次のようなことだろう。すなわち、我々はもう二度と、無関心を装い目を背けてはいけない。我々の政府が民主主義に基づく基本的人権を捨て去ろうとする時は、なおさらのことだ。今回の騒ぎでは、単なる普通のウイルスが訪れたに過ぎないのに、我々が経験したことは、
・メディアに煽られた集団ヒステリー
・恣意的な政治決定
・基本的人権の大幅な制限
・言論・意見表明の検閲
・メディア統制
・異論を表明する者への誹謗中傷
・密告
これらを経験して、ある一人の独裁者を思い出さない人間は、きっと歴史の授業で居眠りをしていたに違いない。我々の中には憂慮と不安が残ったままだ。それは、物事があまりにも早く行われたからであり、また、これほど多くの知識人や教育のある人々がたった3ヶ月という短期間に、世界のエリートの要求と命令に対してレミングのように服従してしまったからでもある。(pp. 229-230)
監修者 大橋眞先生のコメントの抜粋
大橋眞
京都大学薬学部卒、医学博士、徳島大学名誉教授、モンゴル国立医科大学客員教授。専門は感染症、免疫学。マラリア・充血吸虫症などの感染症をモデルとした免疫病理学や診断法開発、自己免疫疾患に対するワクチン研究を専門としながら、市民参加の対話型大学教養教育モデルを研究してきた。開発途上国における医療の課題解決に取り組んでいる。
■ウイルスの存在自体について
今回のウイルスは、PCR検査によって、初めてその存在が明らかになる。もしかしてPCR検査が無ければ、存在すらわからないというレベルの大人しいウイルスではないのだろうか。いわゆる常在ウイルスである。(攻略)
今回の新型コロナウイルスは、RNAをゲノムとしており、約30kbの全塩基配列が、中国のグループにより、決定されている。重症の肺炎患者の肺の抽出液から、ウイルスをクローン化しないまま、次世代シークエンスを使って直接配列を決定したとされている。しかし、このゲノムを持ったウイルスがクローン化により、純化されたという報告はない。したがって、このゲノムを持ったウイルスが、本当に実在するのかについては不明である。また、このウイルスが武漢での重症肺炎を引き起こす犯人であるのか、あるいは感染していても無症状のまま、ウイルスをまき散らし、他の人に感染させるという、前代未聞の能力をもったウイルスなのかという実証実験はなされていない。動物への感染実験においても、病変部位から同じウイルスが核酸の塩基配列レベルで確認されたという報告はない。(pp. 255-256)
■PCR検査の一つ目の問題(全体の300分の1しか見ていない)
このような謎のゲノム遺伝子との同一性を調べる目的で、PCR検査が行われている。しかし、PCR検査で増やしているのは、わずか100塩基ほどの長さの遺伝子であり、これは、ゲノム全体のおよそ300分の1に相当する。それ以外の領域の遺伝子は、全く見ていない。(中略)
それにも関わらず、PCR検査は、武漢発の新型コロナウイルスの遺伝子を検出していると確信的に思う専門家が多い。これは一体どうしたことだろうか。(pp. 257-258)
■PCR検査の二つ目の問題(変異した遺伝子を検出できない)
ウイルスの性質を全く変えない同義的変異は、遺伝子変異の大部分を閉めており、RNAウイルスは、遺伝子変異が多いことで知られている。(中略)150万種類の変異体は、PCR検査では検出できないので、150万種の内の一つだけをPCR検査の対象としていることになる。例えて言うと、ザルを使って、バケツから水を汲もうとするようなものである。同義置換の変異体は、PCR検査では研修つすることが出来ないのだ。そのために、PCR検査の拡充が、感染拡大の防止策になるという考え方には、科学的な意味はない。(pp. 260-261)
■新型コロナウイルスは新型ではなかった?
このウイルスが元々世界の他の地域で存在しなかったということを、だれも証明したことはないという事実に注目する必要があろう。正確には、PCRに反応するウイルスというべきかもしれない。もともと存在していたウイルスであるとすれば、あっという間に世界中に広まったという不思議さの謎がとける。今まで、注目されていなかっただけで、PCRを使うようになってこのウイルスが見つかったのに過ぎないのだ。(p. 264)
■証明されていない重大な仮説
仮説は、実証実験をすることによって科学的証明になる。実証実験は、本当に健常者がウイルスをまき散らしているか、子供がウイルスをまき散らしているかなどを確かめるために、実際にウイルス量を測定するという実験などが考えられる。しかし、一体だれがこのような実証実験をしただろうか。(中略)・・・だれも、ウイルスを測定して無症状の人がウイルスをまき散らしているという実験結果を出した人はいない。仮説に過ぎない無症状者が感染源になるという話を、科学的根拠がすでに証明されたものと誤解している人があまりに多いのである。仮説は、実証実験をしないと科学的証明にならない。
※大橋眞先生の『PCRは、RNAウイルスの検査に使ってはならない』(2020、ヒカルランド)も是非合わせてお読みください。