人体科学会第28回大会発表ご案内(長谷川幹子先生)
(Facebookには記載しておりましたが、こちらへの転載がうまく行っていませんでした。すみません。)
発表ご案内の九人目は、千里金蘭大学の長谷川幹子先生による「自己のかけがえのなさに目覚めた患者の変容〜ハイデガーの実存論を手掛かりに〜」。未破裂脳動脈瘤の手術後に意識状態に問題を生じ症状の悪化をたどっていた患者さんが、ある看護師さんとの出会いによって大きく好転した事例について、ハイデガーの「ダス・マン」の概念を用いて考察したものです。科学的認識に偏重した医療・看護体制によって増幅される不安を抱く患者の「聲なき聲」に耳を澄ますことが、看護の究極目標の達成につながる、という主張に大いに肯首します。