輝いていたあの人

肩書きを手にすれば後はひたすら流れに身をまかせて
オウムのように同じことばかり繰り返す人がいる
追い求めてきたはずの長い長い道のりを忘れて
悟り切ったように先生面する人がいる
追い求めてきたはずの遠くに高くそびえたつ山を忘れ
まつりごとに血道をあげる人がいる
学問とは名ばかりの死にかけた象牙の塔の中で
あなたは確かに輝いていた


*まっすぐ まっすぐ まっすぐ 信じる道をひたすら追い求めて
たかく たかく たかく そびえたつあなたを忘れはしない

そのまっすぐさが曲がったやつらの心に深く突き刺さり
随分と回り道をさせられてきたけれど
うすぎたねえやつらが持ち寄るうすぎたねえ取り引きを嫌い
ただひたすら純粋であり続けようとしてきた
今日のこの日は信じる道のため 明日は信じる道のため
あなたは確かにそびえていた


*くりかえし

南に行こうが 東に行こうが 北に行こうが
西に行こうが 通用するものをやってこそ本物だ
このちっぽけな ちっぽけな 島国の中
だれも見向きもしないものを学問と呼ぶんじゃない
言い訳をするな 逃げるな 恐れるな 目をそらすな
覚悟を決めて選んだ道を極めてゆけ
学問とは名ばかりの死にかけた象牙の塔の中で
あなたは確かに輝いていた

*くりかえし

 

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