キャンパスに(新入生に捧ぐ)

夢について

貴方の夢は何だろうか? 翻訳家になること、通訳になること、ツアーコンダクターになること、言語学を極めること、イラストレーターになること。どれも貴方の先輩達が語った夢である。語る夢さえ持たず大学時代を終える人、あるいは人生そのものを終える人が多い中、大学入学時点ですでに語れる夢を持っている人は本当に幸運だと思う。紆余曲折はあっても夢を見失わずに進んでいって欲しいと思う。

 

孤独について

自分は何をしたいのか、何に向いているのか、何をしたら心から悦びを感じることができるのか、それが分かっている人はむしろ少数派であろう。だから自分の夢を語る人を目にしても焦る必要はない。

幸い大学時代は時間に恵まれている。その持てる時間の一部を是非「自分との対話」に費やして欲しい。自分は何をしたいのか、何に向いているのか、何が自分にとっての心からの悦びななのか、とことん自分と向き合って欲しい。

「大学時代に何をしたいですか」という問いに対する最も多い答えは「友人をたくさんつくりたい」である。確かに友人は貴重であるし、多くの人にとっては大学時代は利害関係抜きで付き合える友人をつくる最後のチャンスかも知れない(それでは困るのだが. . . )。

しかし貴方は貴重な貴方の友人とどれだけ真剣に語りあっているだろうか? 忌憚なく語り合える友人、そういう友人はいるだろうか? 自分の夢に気付かせてくれる友人はいるだろうか? 自分の過ちを指摘してくれる友人はいるだろうか? 

 

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